2010年9月26日日曜日

ヨーロッパ40日の旅  1  ドイツーベルリン





2007年の夏、ドイツ、オーストリア、イタリア、スペインを40日間かけて一人旅してきました。僕は当時19歳、大学の2年です。旅の目的は、古代から現代までの世界の芸術・文化に生で触れることです。


今回から11回にわたって旅の様子を順に紹介します。
まずは、最初に訪れたドイツのベルリンから。


●ベルリン(2007年8月17日〜21日)

2007年8月17日に日本を発ち、フランクフルト経由でベルリン、テーゲル空港に到着。宿泊はベルリンインターナショナルというユースホステルです。ドミトリー形式の部屋で様々な国籍の人たちとの同室になります。





8月18日。
最初に訪れたのはカイザー・ヴィルヘルム記念教会。19世紀末、ネオロマネスク様式の教会で内部の青いステンドグラスは圧巻です。







続いてベルリン動物園を訪問。ドイツ最古の動物園で、パンダの後ろ姿に哀愁を感じました。











ベルリン芸術大学に侵入してきました。
絵画の学生にアトリエを見せてもらい、お互いの作品を意見し合いました。作品に意味を求める傾向は日本以上にあるようです。現代の流行を感じます。











戦勝記念塔ジーゲスゾイレ。
金色の女神ヴィクトリアが立つ頂上に登ると、遠方にブランデンブルク門が見えます。




歴史的な遺産によく見る愚かな行為。落書きの数々。




8月19日。
ベルリンの絵画館です。13〜18世紀までの西欧絵画が常設されています。




興味を惹かれたのは13〜14世紀のドイツ絵画です。
明快な意図と強靭な技巧で描かれた徹底的にストイックな画面には、鑑賞者に有無をも言わせない圧倒的な力があります。黄金背景の絵画が並ぶ見所満載の美術館です。
ワンアイディアに依存しきった安易なアートが氾濫する現代美術界において、これぞ本物の画家の仕事だ、と強く感じさせてくれる場所です。
















新ナショナルギャラリー。
ムンク、ノルデ、ディックス、セザンヌ、マネ等 近代から現代までの絵画が見られます。豊富な色彩感覚と少ないタッチで描かれたこの時期の絵を見ていると、確かに古典から脱却しようとする意思は汲み取れるのですが、どうしても古典絵画の強さに見劣りするように感じてしまいました。技術による真っ向勝負を断念した故に過去の巨匠に太刀打ちできないという状況は、現代にも通じるものではないでしょうか。




町中にクマの彫刻群を発見。




ドイツ古典主義の建築、ブランデンブルク門。
門の上のカドリガが目を引きます。統一ドイツの象徴である門の前では、たくさんの大道芸人たちの姿がありました。










8月20日。
ベルリン大聖堂。
でかい。ホーエンツォレルン王家の墓がある内部は、114メートルの高さがあります。




ジャンダルメンマルクト。
美しい広場です。




ユダヤ博物館。
建築を勉強しに世界各国をまわっている大学院生、オダユウジくんと同室になり一緒に見に行くことに。外壁の傷跡が印象的です。注目の現代建築だそうですが、鋭角な構造の内部にはユダヤ人の歴史を示す様々な展示が並びます。





これらの一つひとつがユダヤ人を表しています。この上を踏んで歩くようになっていて、ギシギシと金属音がこの場に鳴り響きます。





僕は「Ochlocracy」という絵を描き残してきました。





とあるマンション。最高ですね。




8月21日。
ペルガモン博物館。
ベルリンで一番良かったのがここです。古代ギリシャのペルガモンで発掘された「ゼウスの大祭壇」は迫力があります。紀元前180〜159年のものです。





巨大なイシュタール門。





5本足。




知的な文様です。






ギリシャ、ローマのタペストリーや奇妙な人形、武器、古代文字等 納得の内容です。

オダ君とアートと建築の話をした中で、彼が「今は理屈をこねたアートばかりに思う。それならいっそ文字にしてくれた方が見る側としてはいい。」と言っていたのが印象深いです。言語化可能なアートは確かに胡散臭く小賢しい。
古代の彫刻や絵を見ていると理屈抜きで心を動かされるのは、生きることに直に関わる創造という行為が極めて純粋な状態でなされているからだと僕は思います。僕はそんな本質的且つストレートな表現で、見るものの心を揺さぶる絵を描きたいといつも思っています。



旧ナショナルギャラリー。
ギリシャ古典様式の建築で、18〜20世紀のロマン主義、表現主義などのドイツ絵画や印象派絵画がコレクションされています。彫像がすばらしい。











ニコライ教会。





この後、ケルン、デュッセルドルフ、ミュンヘンと様々な街を回っていったのですが、街の魅力は特異な歴史を持つベルリンがドイツの中では別格でした。


0 件のコメント:

コメントを投稿