2010年10月5日火曜日

ヨーロッパ40日の旅 10  スペインーフィゲラス





●フィゲラス(2007年9月16日)

バルセロナから日帰りでフィゲラスへ行きました。



ダリ美術館。
スペインのフィゲラスはサラバドール・ダリが生誕し、またその終焉を迎えた地として知られています。ダリ自身が創設に関わったダリ美術館では、こだわり抜かれた演出のもと 膨大なダリのコレクションが展示されています。

卵やクロワッサンで装飾された異色の外観。いきなり挑戦的な主張を浴びます。





中へ入ります。




絵画だけでなく彫刻や空間芸術等 バラエティーに富んだダリの世界が広がっています。





中庭から館内へ。




入り口にある巨大な「迷宮」は布に描かれていました。




まさにダリの独壇場、総合芸術です。






ドローイングも充実しています。





「アンプルダン風景のなかの人物たち」。
1923年の作品です。ダリが10代で描いた貴重な作品も多数揃っています。偏執狂的と言われる有名な作風に至る前の初期の作品も興味深いものでした。多くの場合、作家は時と共に意図的に自身の作風をつくり込んでいきます。




様々な試みが為されています。





「風景のなかのヌード」。
1922年〜1923年に描かれた印象派風の作品。ダリは10歳で印象派の画家に注目し、14歳の時 自らを「印象派の画家」と呼んでいたと言われています。早熟なダリは6歳前後の頃、既に油絵による風景画を描いていたと推測されます。






「風景のなかの少女、カダケス」。
1924〜1926年。




「グラディーヴァ」
1938年。




「レダ・アトミカ」の習作です。
1947年。




「レダ・アトミカ」。
1949年。絵の中で、女性や白鳥がおかれている物体が浮遊する状態は、純粋と昇華を表しています。








ダリの名前を配した首飾り。




上階。





ここからのゾーンは最も良く知られるダリの作品が並びます。

「焼いたベーコンのある柔らかい自画像」。
1941年。




「ガラリーナ」。
1944/45年。





「パン籠 - 恥よりも死を」。
1945年。




「浜辺で眠る女たち」。
1926年。




「無題(ウィリアム・テルとグラディーヴァ)」。
1931年。僕はこの時期の作品が一番好きです。ダリの有機的な描写の鋭さが増していき、彼にとって最も脂が乗っている時期の作品です。






平面、立体を問わず万能な才能を見せています。





階段のセットに上がると・・・






有名な「メイ・ウエストの顔」になります。






レディ・メイドを用いた作品も多数ありました。







あまり見たことのない珍しい作品もあります。





さらに上の階へ上ります。





徹底した人体の研究。こうした下地があるからこそ、ダリの絵には、奇想の世界を万人に納得させてしまう力があるのだと思います。




自己礼賛に満ちた悪趣味極まる魅力的な部屋です。






一つひとつの展示方法も一切の妥協がなく、ダリの強いこだわりが感じられます。






大サロンの天井には大作「幻覚剤的闘牛士」が描かれています。大迫力の天井画です。









「着飾った自動車(2台のキャデラック)」。




相当な数の展示作品でしたが、あらゆる部分に他者を楽しませる工夫が施されていて、見るものを全く疲れさせず飽きさせない美術館でした。自己の表現欲にとことん忠実で、且つ鑑賞者を徹底的に意識して作品を提示したダリの姿勢が見事でした。







美術館前でパエリアを食べ、鉄道でバルセロナへ戻りました。


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