金沢 2012.1





1月27日〜29日まで、金沢に行ってきました。
2010年に行って以来でしたが、久しぶりの金沢は雪が降り積りきれいでした。






今回は、ある所であることの打ち合わせをするため金沢に行くことになりました。詳細についてはまたそのうち書きます。





金沢美大にも行ってきました。






滞在中は、金沢の友達にも会えて楽しい時間を過ごしました。
今回はいきなり金沢に行ったのですが、想像以上にいろんな懐かしい人たちが次々に集結してきてビックリしました。
普段は1日の大半をアトリエで過ごすので、絵を通じて出会った同世代の友人達と久々に話していると、懐かしさだけじゃなく不思議な感覚を覚えます。

創作はもちろん孤独な仕事ですが、「自分以外にもいろいろな表現者が同時代を生きている」というのも表現の世界で生きる上での面白さの一つなのかな、と感じます。






美大の寺田栄次郎先生にもお会いしました。
寺田先生は、学生時代に絵画組成の授業を通して初めて僕に本物の油絵を教えてくれた先生です。
それまでも、絵を描くことは大好きで描き続けてきましたが、寺田先生に教わるようになりさらに絵が大好きになりました。

現代作家の多くは、市販のキャンバスに簡易の方法で絵の具を塗りたくり絵を描いています。それは、絵画組成に対する無知、或いは面倒臭さから選択した妥協した制作態度であって、絵画の表層で他者との差異をつくろうとしているに過ぎません。そこに物質としての絵画の、本当の意味でのオリジナリティーなど生まれるはずがありません。

発色の美しさ、耐久性、絵の具の艶、マチエールの良さ、など、本物の古典技法で描かれた絵画は、アマチュア臭い制作方法でできた絵画とは別格の完成度を持ちます。

僕も以前は我流でした。
でも、ヨーロッパで歴史に残った本物の芸術に触れてその凄さを知り、寺田先生に絵を教わるようになって、一気に視界が開け、本物の絵づくりをするようになりました。授業で、古典絵画の部分をアップにしたスライドを見せてもらう度、ワクワクして燃えていました。

寺田先生から絵を学ぶことができたことは、僕にとってものすごく大きな財産であり、本当に幸運なことだと思っています。
あれ程、絵画に対する深い造詣をもった人には出会ったことがありません。絵画を物質としてとらえ、自分のつくりたい絵画に応じて最適の支持体と下地を選択し、時間と労力をかけて一から手作りでオリジナルの絵を生み出していくおもしろさと大切さを学びました。

最近の美大の新入生たちは、そうした本物の絵画の組成に無関心な人が多いそうですが、実にもったいないことで、解せません。あんなに凄い先生が身近にいて、作家ならばその技を盗まない手はないと思います。

あらゆる点で一切の妥協無く最善を尽くし、独自の世界を極め続ける中でこそしか、本当に凄い絵は生まれてこない、ということを寺田先生の言葉の一つひとつから日々感じていました。






学生時代、2、3日に1回くらい行っていたうどん屋です。うどん定食がいいです。

あとは主にラーメンを食べていました。





美術館に向かいます。金沢の雪景色は記憶以上に素敵でした。






金沢21世紀美術館。

学生時代は、ここで4年間アシスタントをしていました。







やっぱりいい美術館です。





ずっとお世話になっていた美術館の木村さんにもお会いでき、作品の写真など見ながらいろいろお話しできて嬉しかったです。キッズ・スタジオは、レゴ等に加えて手作りのオモチャがさらに増加していて、楽しそうでした。







ここに住んでいました。コーポ石引です。いつもご飯がおいしかったです。





宿泊はドーミーイン金沢です。温泉付きで、夜中にも入れて最高でした。





ホテルの庭。





氷の彫刻みたいなものがありました。





これから先、また金沢に来る機会というとそうはなさそうですが、いつかまた行きたいと思います。


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