WEB個展 "ALIEN VISION" 100,000,000,000,000,000,000 "垓"




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石山浩達個展
"ALIEN VISION" 100,000,000,000,000,000,000 "垓"

公開:2018年6月25日(月) 0:00- 
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四半世紀、美術の世界一筋で生きてきた。
「自分の死後、百年、千年残る作品を生み出すこと」、その1点にこだわり作品を作り続けてきた。
作品の世界観は拡張を続け、やがて”Alien Vision”というコンセプトを軸に、
絵画、立体、インスタレーション、漫画といった様々なメディアを横断した展開となってきた。
美術館やギャラリー、コンペを中心に作品を発表し、美術の専門領域で生きる人たちと関わり、作家として仕事をする中で、
無視できないある思いを自覚するようになった。
宇宙からエイリアンの視点で地球と人間を見る”Alien Vision”を表現するためには、
限定された美術業界だけで生きていては何かが足りない。
美術の外で生きる圧倒的多数の人間や社会と深く関わり、さらなるリアリティを持って
”Alien Vision”を表現せずにはいられない、という欲求と危機感に駆られるようになった。

 
2年前、私は自分の生きる環境を変えた。
  デジタルクリエイティブの世界でディレクター、デザイナーとして仕事をするようになった。
美術どっぷりの世界から距離を置き、別世界で生きる様々な人々と関わる日々を送った。
     生涯のほとんどを美術と接点を持つことなく人生を歩む人々が、何を感じ、どう生きているのか?
そこにどのような社会が生まれ、何が起きているのか?
全てが新鮮で、リアルだった。

 
――――――――― やがて1年が経ち、私はある作品を描き始めた。
 
制作スタンスはこれまでとは一変した。
     「作品を歴史に残す」、「売る」、「同時代性」といった従来の価値観を取っ払い、
純粋に自分の作りたいものを作ることにのみ徹して描くようになった。
既存の表現メディアや閉塞した発表システムの外側で、
どうしようもなく湧き出てくる衝動を真っ直ぐに受け入れ、忠実にとらえ、
どこまでも表現欲求と純粋に向き合い、ひたすら制作に没頭した。
そして、さらに1年が経ち、作品は一旦形になった。

 
作品タイトルは、
「Alien Vision 100,000,000,000,000,000,000 "垓"」
「漫画のような手法で制作した何か」である。
作画は、
漫画の伝統的な手法に加えて、油絵具による精緻な描写や、立体作品の実写、デジタルエフェクトなど、
異なる要素を融合した特異な技法で行われている。
混沌とした技法は、幼少期から愛好する「特撮」や「テレビマガジン」的画作りの影響も受けている。
   表現欲求そのままに生み出した本作は、SF・特撮・芸術が、     多様な技術で混ざり合った荒唐無稽な物語となり、
ストーリーは複雑さを極め、あまりに「未完成」な作品となった。
鑑賞者がいた場合、どのようにとらえるのか、全く未知数である。

 
2つの選択肢があった。

①このまま荒々しく複雑な作品を、純度100%の状態で世に出すのか?
②他者の視点を考慮したわかりやすい内容に大幅に修正して世に出すのか?

 
熟慮の末、私は①を選ぶことにした。
それこそが第1作目の物語である本作にとって、作品の本質を失わずに発信する唯一の方法であると考えたからだ。

 
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"Alien Vision"の世界には200体を超えるキャラクターが存在する。
銀河にルーツを持つエイリアンや超世壊怪獣、雪男、
人造巨人型サイボーグしょっくまん、未来から現れる芸術家タツ・・・
100年後の地球を舞台に、彼らが総登場する物語が
「Alien Vision 100,000,000,000,000,000,000 "垓"」である。
「漫画やアニメの登場キャラクターを玩具化」という従来の流れに対して、
「絵画や立体のユニークピースとして創作されたキャラクターが物語に登場」という
「芸術ありき」の逆転構造が不思議な物語を紡ぎ出す。
 
本展は、序章~第5章までのおよそ360ページをWeb上で無料公開する展覧会。
地球誕生を見つめるエイリアンから始まり、怪獣の登場、サグラダ・ファミリアを巡る攻防、
芸術を利用したテロの発生へと展開する。

 
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本作の核心を担う建築家、ガウディが生まれた6月25日・・・
「漫画のような手法で描かれた第1作目の物語」が、世に放たれる ―――――――――――――――――



 
 

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